起業には様々な能力や知識が必要ですが、その中でも特に重要な能力が「マーケティング能力」です。
いくら素晴らしいサービス・商品を開発してリリースしても、マーケティングしない限り、サービス・商品の存在すら知ってもらえません。
でも「そもそもマーケティングって、何?」という方も多いと思います。
今回はそんな方に向けて「マーケティングとは何か」を、できるだけ簡単に解説いたします。
目次
マーケティングとは
では、そもそもマーケティングとは何なのでしょうか。
マーケティングの定義には諸説ありますが、ここではわかりやすいように、
マーケティング=お客さんを集める仕組みを作ること
とします。
マーケティングの範囲は広く、下記の活動は全てマーケティング範囲内の活動です。
- お客さんにサービス・商品を知ってもらう活動
- お客さんにサービス・商品に興味をもってもらう活動
- 興味をもったお客さんにお問合せ・相談してもらう活動
- お客さんに販売する活動
起業においてマーケティングが重要な理由
事業を継続・拡大するためには、継続的に新規のお客さんを増やす必要があります。
マーケティング活動を全くせずに、お客さんを増やそうとすると、口コミ頼りか営業マンが足で稼ぐしかありません。
その場合、
- 営業マンを増やす必要があるため、営業コストが高くなる
- 手当たり次第に営業するため、営業効率が悪い
- 企業側が集めたいお客さん以外のお客さんが増える可能性が高い
といったように、効率が悪くコストもかかる上に、集めたいと思っているお客さんを集められません。
しかし、適切なマーケティング活動を行うと、こちらが集めたいお客さんからお問合せ・相談・資料請求など、お客さんからこちらに接触してくれるようになります。
そして、接触してくれたお客さんに営業するだけで、新規のお客さんが増えます。
そのため、マーケティングを上手く行えれば、コストを抑えた上で効率良く、集めたいお客さんを集められるようになります。
多くのお客さんを集めるためには、マーケティングをする・しない、どちらがいいかは一目瞭然ですよね。
まずはマーケティング戦略を決めよう
では、マーケティングは何から始めればいいのでしょうか。
マーケティングには、
- マスマーケティング
- ダイレクトマーケティング
- インバウンドマーケティング
など、様々な手法がありますが、まずはマーケティング戦略を立てるところから始めましょう。
マーケティング戦略と聞くと難しそうですが、
- 何のサービス・商品で
- どんな価値を
- 誰に
- どうやって提供するか
を決めるだけです。
上記の内容を決めるためには、この2つの分析手法を使うことが多いです。
- 3C分析
- STP分析
この2つの手法について、詳しく説明する場合、それぞれ記事が1つずつ出来てしまうため、今回は簡単にご説明する程度に留めます。
また、必ずしもこの2つの手法を使う必要はないため、あくまでも参考程度だとお考えください。
3C分析で戦う場所を決める
3C分析とは、自社が置かれている競争環境を下記3つの観点から分析する手法です。
- Customer(市場・顧客)
- Competitor(競合)
- Company(自社)
3C分析の流れを簡単にお伝えすると、このように分析して戦う場所を決めていきます。
市場の成長性や顧客のニーズの変化を予測し、競合他社がそのニーズにどう対応しているか・どう対応しようとしているかを分析した上で、自社が成長できる要因・場所を見つける
STP分析で「誰に」「どんな価値」を売るのか
STP分析とは、下記3つの要因から
「どんなお客さん」に「どんなサービス」
を販売するか決める分析手法です。
- Segmentation(セグメンテーション):市場をニーズごとにグルーピングすること
- Targeting(ターゲティング):細分化したセグメントの中から、販売対象のグループを決めること
- Positioning(ポジショニング)ターゲットにしたグループが魅力的だと考える要素を決めること
STEP分析の流れを簡単にお伝えすると、このようにして「誰に」「どんな価値」を売るのか決めていきます。
まずは、市場にいる消費者をニーズごとにグルーピングしていきます。
次に、ニーズごとにグルーピングしたグループの中から、自社のお客さんとするグループを決めます。
お客さんとするグループを決めたら、そのグループの消費者が魅力的だと思いそうなサービス内容・提供価値を決めます。
マーケティングの基本的な流れ
マーケティングの戦略を決めたら、あとはどうやってその戦略を実行していくかという戦術の話になります。
戦術にも様々な手法がありますが、基本的にはこの5つのPDCAを回すことで、マーケティングを行っていきます。
- お客さんになってほしい人のニーズを探る市場調査と情報収集
- 集めた情報の分析
- サービス・商品を売るための戦略・戦術立案
- 戦術の実行
- 戦術を実行した後の成果分析と改善
起業に必要なマーケティング以外のスキル
ここまでお読みいただければ、マーケティングスキルが起業に必要な理由はご理解いただけたかと思います。
ただ、起業に必要なスキルは他にもまだまだたくさんあります。
その中でも特に重要なスキルはマーケティング以外に、あと二つあります。
その二つについては、こちらの記事でご紹介しているので、こちらも合わせてご覧ください。
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