政府の副業解禁や終身雇用制度の崩壊・2,000万円問題などの世の中の変化によって、「大企業に就職して、定年まで勤め上げる」といったロールモデルが通用しなくなりました。
その中で新しい働き方として注目を集めているのが、会社に勤めながら起業して、自分の事業を持つ「パラレルキャリア」です。
今回は「パラレルキャリアのメリット・デメリット」をご説明していきます。
目次
パラレルキャリアとは
パラレルキャリアとは、本業を複数持つ働き方のことです。
複業とも呼ばれます。
例えば、ホームページ制作会社に勤めている会社員が、そのスキルと週末の時間を活かして、WEBメディア事業を立ち上げます。
週末の時間で立ち上げたWEBメディアの記事をアップしたり、そのメディアに掲載する広告を集めていきます。
WEBメディアが徐々に大きくなり、会社の給料の半分ぐらいはコンスタントに稼げるようになりました。
そこで、会社に交渉して会社で働く日数を週4日間に減らし、自分が立ち上げたWEBメディアをさらに大きくしたり、WEBメディアで収入を発生させるためのアドバイスをするコンサルタント業も始めていきます。
と、このように会社員以外の事業を自分で起業し、複数の本業を持ってキャリアを築く新しい働き方です。
パラレルキャリアのメリット
「起業して独立を目指している人」にも、「起業して独立することを目指していない人」にも、パラレルキャリアに挑戦することをオススメします。
その理由はこの4つのメリットがあるからです。
- 自分の好きなことを仕事にできる
- 会社で得られないスキル・経験・実績が手に入る
- 会社以外の収入源を作れる
- 安定した収入を得た状態で起業に挑戦できる
自分の好きなことを仕事にできる
会社員として勤めながら起業するため、借金さえしなければ、起業に失敗してもデメリットはありません。
そのため、パラレルキャリアは、自分の好きなことや趣味に関する仕事で、起業に挑戦するオススメの方法です。
もし好きなことや生きていく上で欠かせない趣味があるなら、それを仕事にできないか挑戦してみましょう。
好きなことや趣味が仕事になると人生の充実度は、確実に上がります。
会社で得られないスキル・経験・実績が手に入る
起業に挑戦すると、
- ビジネス(お金)の流れがわかる
- 経営者目線が身に付く
- マネジメントスキル・リーダーシップが学べる
など、様々なビジネススキルが身につくため、ビジネスマンとしてのレベルが飛躍的に上がります。
起業して得たスキル・経験・実績を会社の仕事で活かせば、会社員としての収入が増える可能性もあります。
会社以外の収入源を作れる
この記事の冒頭でもお伝えしたように、企業に就職したからといって、定年まで昇級し続けて給料が確実にもらえる時代は終わりました。
ちゃんと働いていても、会社の業績が悪くて減給されたり、会社が倒産する可能性もあります。
しかし、パラレルキャリアに挑戦すれば、会社以外の収入源ができるため、いざという時のリスクヘッジにもなります。
安定した収入を得た状態で起業に挑戦できる
最後にご紹介するメリットは、起業して独立を目指す方にこそ知っていただきたいメリットです。
当たり前ですが、独立すると自分の事業だけで生計を立てる必要があります。
しかし、0から起業して生活できるだけの売上を上げるのは難しく、時間と労力がかかります。
売上が思うように上がらないと、借金しなければいけません。
ただ、パラレルキャリアであれば、会社員としての安定した給料があるため、生計を立てられるだけの収入がある状態で起業に挑戦できます。
起業に興味があっても、あと一歩を踏み出せない方は、いきなり独立せずにパラレルキャリアの一つとして自分の事業を立ち上げましょう。
パラレルキャリアのデメリット
パラレルキャリアには大きなメリットがあるものの、当然ながらデメリットもあります。
パラレルキャリアのデメリットは、この3つ。
- 始めるハードルが高い
- スケジュール・タスク管理が大変
- プライベートの時間が取りづらくなる
始めるハードルが高い
パラレルキャリアのハードルが高い理由は、この2つ。
- 副業禁止の企業がまだまだ多い
- 起業自体のハードルが高い
政府が副業を解禁したとはいえ、就業規則で副業が禁止になっている企業や副業・パラレルキャリア への理解がない企業もまだまだ多いです。
もし勤めている会社が、副業・パラレルキャリアNGだった場合は、転職する必要があります。
また、自分の事業を起業すること自体のハードルが高いことも理由の1つ。
そこでパラレルキャリアに挑戦する方に、オススメしたい起業方法が「キャッシュエンジン型起業」です。
キャッシュエンジン型起業は、様々な起業方法の中でも始めるハードルが低い起業方法なので、ぜひこちらの記事を参考に挑戦してみてください。
スケジュール・タスク管理が大変
パラレルキャリアを始めると本業が増えるため、その分やるべきことも増えます。
「やるべきこと」と「スケジュール」をしっかり管理して、それぞれの本業に支障が出ずにスムーズに進行させるのは、労力的にも精神的にもかなり大変です。
プライベートの時間が取りづらくなる
先ほどお伝えしたように、本業が増えるため、やるべきことが増えます。
そのため、プライベートの時間を削って、仕事の時間を増やすことになります。
特にパラレルキャリアを始めたばかりの時は、会社で働く時間を減らすことが難しく、起業自体にもたくさんの時間と労力を使うため、プライベートの時間はほとんど取れなくなると思ってください。
ただ、パラレルキャリア自体にも慣れ、自分の事業での収入が増えれば、会社で働く時間を減らす交渉も出来るようになり、プライベートの時間も取れるようになっていくはずです。
「起業×パラレルキャリア」で人生の自由度が高くなる
ここまでご紹介したように、パラレルキャリアにはメリットもデメリットもあります。
ただ、パラレルキャリアに挑戦することで、間違いなく人生の自由度は高くなります。
- 起業した自分の事業が上手くいったら独立
- 自分の事業でも収入が稼げるようになっても、会社員として働き続けて安定した生活を送る
- 安定した収入がある状態で自分の好きなことや趣味を仕事に変えていく
といったように、パラレルキャリアを始めることで、様々な選択肢が生まれます。
この記事でパラレルキャリアに興味を持った方は、実際にパラレルキャリアを続けている方が解説する「複業の始め方」をぜひご覧ください。