起業とは?創業、開業、独立、経営とは何が違うの?定義を解説!

こんにちは!現役起業家・経営者のユズルです。
僕は現在、年間で100名ほどの起業相談に乗っています。

その中で気づいたのは、人によって「起業」という言葉でイメージする内容がバラバラである!ということです。

この言葉のイメージがぼやっとしてしまうのは、
創業、独立、開業、経営などの言葉と意味が混ぜて使われることが多いからが大きな要因といえます。

「1円起業」などの言葉も広がるほど身近なものに感じられるようになってきた起業という言葉。
この記事では、その定義・具体的な方法、どんな人が起業に向いているかも含めて、わかりやすく解説していきます。

目次

そもそも起業とは?創業、開業、独立、経営とは何が違うの?

最初に、それぞれのざっくりとしたイメージをお伝えします。

  • 起業:新しく価値を提供する仕組みを作ること。(法人登記、雇用、不動産賃貸(オフィスや店舗)をしているイメージが伴う)
  • 創業:起業した歴史について使うことば。例:「創業1950年」「創業者一族」
  • 開業:個人が開業届を出して商売を始めること
  • 独立:企業に所属していた人がそこを離れて、個人で商売を始めること
  • 経営:事業の目的達成のための管理を行うこと

一つ一つ丁寧に解説していきます。

起業とは?

起業を辞書で引いてみると、「新しく事業を始めること」とあります。
続いて「事業」を引いてみると、「生産・営利などの一定の目的を持って継続的に、組織・会社・商店などを経営する仕事」とあります。

「組織・会社・商店など」とは、端的に言うと世の中の人の役に立つ仕組みのことなので、まとめると、
起業とは「継続的に世の中に価値を提供する仕組みを新しく作ること」と言えます。

これに加えて、起業という言葉に対して、多くの人が以下のイメージを伴います。

  • 法人化をしていること
  • 人を採用していること
  • オフィス(または店舗)を借りてビジネスをしていること

したがって、
「会社をやめてフリーランスのエンジニアとして働き始めた」
という人だと、一般的には起業をしているとは言われません。
ただし、この辺りは人によって持っているイメージは様々です。特に、テクノロジーが発展し、PCひとつで起業する人が増えてきてる中では、上記の3条件は薄れてきている印象があります。
本質は「価値の提供をしているかどうか」なので、登記の有無や、組織の人数、オフィスを持っているかどうかなどの見た目の部分に重点が置かれなくなってきているのかもしれませんね。

創業とは?

起業とほとんど同義で使われるのが創業という言葉です。
実際に、辞書でも類語として紹介されます。

では違いはなにか?というと、創業は主に過去の出来事に対して使います。
例えば、

  • 1900年創業の、100年の歴史を持つ会社
  • 創業者一族
  • 創業後すぐ、事業を黒字化に成功

などです。

一方で、以下のような使い方はしません。

  • 会社員を辞めたら創業しようと思っている
  • 在学中に創業する予定だ

やはり違和感がありますよね。

加えて言葉の定義ですが、「創業」も起業と同じく細かく定義されていません。
「最初の売り上げが立ったとき」を創業としても構いませんし、「事業計画書を完成させたとき」でも構いません。
ただし、自分でビジネスを始めるのであれば、その時期や出来事は明確に定義しておくことがおすすめです。

「創業から●年経った」などの話はよく出ますので、聞かれた時に直ぐに答えられるようにしておくと便利です。

開業(個人事業主)とは?

起業・創業と非常に似た意味で使われるのが「開業」という言葉です。
この言葉も、「新しく事業や商売を始めること」と説明されます。
起業との違いは、起業には法人化のイメージが伴うのに対し、開業には個人のイメージが伴う、という点です。

背景としては、事業開始時に税務署に提出する書類の違いがあります。
法人設立時には「法人設立届出書」なのに対して、個人事業主は「開業届」が必要となります。
そのため、開業と聞くと、個人事業主が自然と連想されるのですね。

独立とは?

独立は、先の3つとは違った意味で使われます。
起業・創業・開業とは違って、少し意味合いが違うという認識を持たれている方が多いと思います。
一般的には、「独立して会社を立ち上げる」や、「両親と住んでいた家から出て独立する」などの言葉として使われることが多いはずです。

つまり独立というのは、他に頼ることなく、束縛や支配を受けないという意味となります。
起業に係ることで「独立」という言葉が持ち上がる場合は、勤めていた会社を辞めて独立して新しく自分で会社を立ち上げるという使われ方が一般的でしょう。
ただし、上記の例でいうと、「独立する=起業する」ではありません。

あくまでも、独立することは、起業するという言葉にまで影響を与えるものではありません。
会社を辞めて独立・起業を考えている方は、会社を退職するところが独立という意味合いになります。

経営とは?

「経営」は、起業により生み出したビジネスを管理するときに使われる言葉です。
起業によって生み出したビジネスを上手に使い、資源を投下して世の中に提供する価値や生み出す利益を大きくするための活動が経営です。

したがって、起業家の多くは会社を経営しますが、起業を経験したことがなく、会社経営を行っている人も多くいます。
会社に就職し、出世をしていって、最終的に経営者(社長、役員)になる人は、これに該当します。

なぜ起業が近年注目を集めているのか?

近年、起業というキーワードを目にすることが増えて来ています。
その理由は、世の中の情勢として、起業のハードルが低くなっているというポジティブな側面と、一つの会社で勤め上げるのが難しくなっているというネガティブな側面があります。

その両方が作用して起業をする人が増えているのです。
それぞれ、詳しく解説していきます。

ポジティブな側面1:小さい起業が可能になった

1円起業という言葉を聞いたことがあるでしょうか?関連の書籍なども出ているため、本屋などで目にしたことがある方もいるのではないでしょうか。
その名の通り、1円だけで起業する、という意味です。
かつては、株式会社を設立するためには、資本金1,000万円が必要でした。

しかし、2006年5月に施行された商法改正によって、このハードルが撤廃され、資本金1円でも株式会社を作ることができるようになったのです。
※厳密には、登記の際には手数料や印紙代がかかりますが、1,000万円の下限がなくなったことは、起業のし易い世の中になる大きな一歩です。

ポジティブな側面2:インターネットの普及によりビジネスづくりが簡単に

起業というと、事務所や店舗を借りて、人を雇ってスタートするというイメージを持っているひとが多いのではないでしょうか。
実際には、パソコン1台で起業する人も増えてきています。
情報収集、HP作成、集客活動、営業活動、サービス提供。

すべてPCやスマホさえああればできるビジネスが、世の中には非常に多くあります。
新型コロナウイルスの影響で、リモートで仕事をする流れは強まっており、今後もその流れは更に加速していくことでしょう。
PCさえあればビジネスが完結するということは、起業においても同じです。

では、次にネガティブな側面も見ていきましょう。

ネガティブな側面1:終身雇用制度の崩壊で会社員だと不安

トヨタ自動車が、「終身雇用を守ることができない」と宣言したのは2019年のことです。
日本で最も優良な企業とされるトヨタですら終身雇用が約束されない、ということは、日本の全ての企業において同様のことをいうことができます。
これにより、職を失うことをよりリアルに感じた方もいるのではないでしょうか。会社員としての給与が唯一の収入の場合に、職を失えば当然収入がゼロになります。
そのような事態が起きない場合、別の収入源の確保や、他社に転職できるようにスキルを高めておきたい、と思う人が増えるのは自然なことでしょう。

ネガティブな側面2:テクノロジーによって多くの仕事が取って代わられる

会社の経営者や株主、投資家にとって、IT技術導入などによる企業の生産性向上は、必須課題です。
一方で、雇用されている従業員側からすると、これは「いつ自分の仕事がなくなるかもしれない」というリスクがあるということになります。
実際、スーパーのレジ打ちの仕事が、セルフレジの導入によってほとんどなくなっている場所も存在します。
上司から言われたことを素直に毎日こなしていたら、ある日仕事がなくなった、なんていうケースも出て来ることでしょう。
自分の市場価値を、自分で努力して高める必要が出て来ています。

どんな性格?起業に向いている人、向いていない人の特徴は?

つづいて、起業に向いている人と向いていない人について解説をしていきます。

起業に向いている人

継続できる人

起業の失敗とは、「やめること」以外にありません。多くの人が起業をしたいと思っても、数ヶ月で諦めていきます。

そのため、「継続すること」「やり抜くという覚悟を持つこと」は起業において重要なマインドセットとなります。
1日30分だけでも良いので、起業のための行動を取り続けられるかどうかが、成功のための鍵となります。

素直な人

起業は未知なるものとの遭遇の連続。
そんなときに強いマインドセットが、素直である、ということ。

例えば本などで学んだ新しい集客方法を、「一度やってみよう」と思って行動をするか、「やっても意味ない」と思って行動しないかをイメージするとわかりやすいと思います。
素直な人は行動量が蓄積されていくので、結果起業がうまくいきます。

スピードのある行動を取れる人

ビジネスを早く軌道に乗せる人は、やろうと思ってから実際に行動するまでのスパンが極端に短いです。先輩起業家から「この本おすすめだよ」と聞いたらその場でAmazonで注文ボタンを押し、「このサービスは便利だ」と聞いたらその場で登録を済ませます。

人がモチベーションを失っていくのは、行動が止まっている時です。動き続ければ遅かれ早かれ成果は出ますし、成果が出ればモチベーションは自然と上がります。

世の中にもたらしたい変革に、熱い想いを持っている人

自身の境遇や原体験によって、「必ず世の中をこう変えてやる!」という強いビジョンを持っている人は、起業に向いています。

ビジネスを作るとは、つまり世の中に価値を提供する仕組みを作ることなので、もし今の世の中に対して強い不満を感じるポイントがあれば、それが起業のヒントになるかもしれません。
モチベーションの源泉を持っていることは、起業において大きくプラスに働きます。

起業に向かない人

では、逆に起業に向かない人はどんなひとでしょうか?

慎重すぎる人

何を言われても行動を取らず、「もっと情報が集まってから」と考えがちな人は、起業に向いていません。
情報も時間もお金も人脈も、全て不足しているのが当たり前の中でスタートするのが起業です。
慎重になりすぎずに、行動9割思考は1割で、世の中に対してどんどん価値提供をしていく必要があります。

できない理由を見つけるのがうまい人

よく、「起業をしたいんです、でも==がなくて」という人の相談を受けます。そのような思考に陥っている人は、起業に向いていません。
人は現状維持の生き物なので、「新しいことをできない理由」を次から次へと見つけてきます。
起業などの新しいことに対するチャレンジは、脳が最も嫌うことなので、すぐにできない理由を見つけて人の行動を止めさせてしまいます。
==がないのでできない、ではなく、==さえあればできる、という言葉遣いにするだけで、起業に向いた思考に近づいていきます。

ネガティブな人

すべての事象には、ポジティブな面とネガティブな面があります。そのうちネガティブな方を見てしまい、落ち込んだりしがちな人は、起業には向いていません。

起業をすると、うまく行かないことの連続です。
新しいことのチャレンジなので、10回なにかをやると、そのうち3つうまく行くものがあればいい方です。
7つの失敗に目を向けるよりも、3つの成功を達成した自分を褒めて、次の行動につなげることが起業を成功に導きます。

起業に必要なものは?

続いて、起業必要なものと、一般的には必要そうだけど、そうでないものを紹介していきます。

必要なもの

必要なものは、シンプルですが、持ち続けるのが難しいものです。

情熱

起業をするために最も必要なのは、自分を動かして周りを巻き込んで行く情熱です。
たとえどんなに理路整然とあなたのサービスや商品のメリットを説明されても、そこに感情(情熱)が乗っていなかったら、人は動かされることはありません。
情熱を持って、行動を取り続けて、他者に対して発信を続けることが、起業には不可欠です。
そのため、最初の事業構想を練る段階で、「自分が情熱を燃やすことができる分野は何なのか?」をしっかりと言語化しておくと良いでしょう。

行動量

上記の情熱とも絡んで来るポイントですが、情熱を自分の内側に秘めただけで、何も行動を取らないと起業をすることはできません。
特に起業の初期段階では、一番必要なのは行動量です。うまく行かないことやわからないことの連続の中で、考え続けたり悩み続けることは、「行動しない」ための人の言い訳としてよく使われます。

ビジネスパートナー

一緒に起業にチャレンジしてくれる仲間や、同じ温度感で社会課題の解決に取り組むことができる仲間の存在は、起業をする上でとても大きな価値があります。

家族でも友人でも、自分の作ったサービスのレビューをしてくれたり、お客さんとなってくれる人が見つかると、起業のモチベーションを維持できます。特に最初はプライドは捨てて、どんどん人に協力を依頼していきましょう。

必要ではないもの

大きな資金

起業にお金は必須ではありません。

今や、世の中に無料で使うことのできるサービスは数多く存在し、PCとインターネット環境さえあれば簡単にアクセスすることができます。
一昔前、店舗を構えようと思ったら不動産を借りて来る必要があったようなビジネスも、今やインターネット上に簡単に出店することができるようになりました。
WIXなどのサービスを使えば、ホームページも無料で簡単に作ることができます。
「お金がなくて起業ができない」とは、現代においては動きたくない人の言い訳になってしまいます。

人脈形成

「起業のために、今は人脈形成をしています」という人がいますが、これは「何もしていない」と同義です。
「人脈」とは、ビジネスや信頼関係の積み上げによって自然と広がって行くものであって、作りに行くものと捉えるのはおすすめできません。
ビジネスの基本は「価値の提供」なのに対して、人脈形成とは「自分に価値を与えてくれる人を増やす」という思考なので、必要ありません。

知識

起業に特別な知識などは必要ありません。
もしあったとしても、今の時代インターネットがあればアクセスできる情報がほとんどです。
知識は、ビジネスや行動を通じて身につけて行けばいいものなので、まずは行動量を増やして行くことが知識の獲得に役に立ちます。

最初にすべきことは?まずはプロに相談!

ここまで、起業の定義や向き不向き、必要なものを解説してきました。
でも、実際に起業しようとしても、何から手をつけていいのかの判断は難しいもの。

以下に、起業相談をできる場所を紹介しますので、一度足を運んで見てはいかがでしょうか。

一番のおすすめ:現役起業家に相談する

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