「大企業に勤めること=安定=幸せ」といった一昔前までの価値観は年々変化していき、時代は令和。 現在では、大企業に勤めることだけが成功ではなくなりましたし、お金を稼ぐ選択肢が一昔前とは比べ物にならないくらい増えてきました。
状況が変わっていっている中で、一昔前と”同じ価値観”や”同じやり方”で、いわゆる”成功”や”幸せ”を掴めるはずがありません。
インターネットの普及で個人と個人が繋がることも安易になりましたし、個人がアクションを起こしやすくもなりました。 そんな時代だからこそ「起業してみたい!」と思う人も増えています。
しかし、「起業したい!」と思っても、何から始めればいいかわからない方がほとんどだと思います。
今回はそんな「起業したいけど、何から始めればいいのかわからない」という方に向けて、起業するために必要なアイデアとビジネスモデルを見つける方法をお伝えいたします。
目次
起業するためには「アイデア」と「ビジネスモデル」が必要
起業に必要な「アイデア」と「ビジネスモデル」をシンプルかつ簡潔に説明すると、
- アイデア=何をするか
- ビジネスモデル=売上・利益を上げる仕組み
と、なります。 この2つを見つけることができれば、自分自身が起業するイメージが湧き、具体的に何をすればいいのかがわかるはずです。
起業するためのアイデアを見つける方法
まず、「何をするか=アイデア」を考える時に、ベースにしてほしいことが2つあります。
この2つのベースにすれば、起業に成功する可能性が上がります。
1)共通部分を探す
「共通部分を探す」というのは、「自分の好きor得意なこと」と「他人の興味」が重なる部分を探す、ということです。
ただし、「他人の興味」のレベルは、少しハードルを上げて「他人が喜んでお金を出すレベルのもの」でなければ意味がありません。
2)スキルを組み合わせる
なんの分野においても、あなたよりスキルが高い人はたくさんいると思います。
だからこそ、ビジネスを始める上でとても重要なことは「その分野の一番良いスキル」を提供しようとするのでなく、「一番ではなくても質の高いスキル」を複数組み合わせて、独自性がある商品・サービスを生み出すことです。
例えば「教師」という職業だと、「勉強を教えること」がメインのスキルになるでしょう。
しかし「良い教師」と呼ばれる方々は、「勉強を教えること」が世界で1番上手なわけではなく、コミュニケーション能力に長けていたり、集団管理に優れていたりと、その人ならではの「良い部分」が組み合わさり、「良い教師」とされているはずです。
自分が持っているスキルの中で、他人の役に立ちそうなものをいくつか挙げてみて、そのスキルを組み合わせて提供できるサービスや作れる商品を考えてみましょう。
ビジネスモデルを見つける方法
先にも軽く触れましたが、ここでも改めてご説明いたします。
「ビジネスモデル」とは、「売上・利益を上げる仕組み」です。
でもいきなり「仕組み」を見つけろ、考えろ、と言われてもピンときませんよね。 そのため、まずはシンプルに3つの分野に焦点を絞って考えてみましょう。
- 顧客
- 商品
- 課金の仕方
上記3つをひとつずつ説明いたします。
顧客
ここで言う顧客とは、「誰をターゲットにビジネスをするのか」を指します。
個人なのか、法人なのか、はたまた政府のような大きな機関なのか。 誰をターゲットにするかによって、やるべき事はかなり変わります。
商品
次に商品です。 一口に商品といっても、その種類は
- 商品そのもの
- 周辺商品(サブグッズ)
- 共感
の3つに分けられます。
「商品そのもの」はその名の通り、商品そのものを販売して売上をあげる方法です。
「周辺商品(サブグッズ)」とは、メインとなる商品・コンテンツに付随する商品を販売する方法。 アーティストのコンサート会場で売られているようなグッズや、映画館で売られているパンフレットをイメージしていただければ分かりやすいのではないでしょうか。
「共感」は、サービスや商品の背景にある物語や雰囲気に共感してもらって、商品やサービスを購入してもらう方法です。
共感を理解するために、イメージしやすいのは乃木坂46です。
乃木坂46が提供する商品は「楽曲そのもの」ではなく、メンバーがセンターを目指して頑張っている姿や各メンバー1人ひとりの物語です。 その物語に共感しメンバーを応援したいと思うからこそ、乃木坂46のCDは売れるのです。
課金の仕方
課金の仕方というのは、「どういうタイミングやスパンでお金が発生するのか」ということです。 簡単に説明すると、下記の3つに分けられます。
- スポット
- ストック
- エクイティ
こちらもひとつずつ説明いたしますね。
まず「スポット」は「その商品やサービスを提供したタイミングだけ収益となるモノ」を差します。
例えば、小売店や卸売業が当てはまります。
次に「ストック」。こちらは「継続的に安定した売上を見込めるモノ」を差します。
新聞や携帯電話などの「契約すると継続的にお金が入ってくるシステム」がイメージしやすいかもしれません。
最後に「エクイティ」。
「従量課金型や成果報酬型のモデル」となりますが、分かりやすいモノで言うと電気・ガス・水道です。
このように、顧客の利用状況に応じて収益が上がるシステムが、エクイティに分類されます。
ビジネスモデルのまとめ
「顧客」「商品」「課金の仕方」の3つを、どういう手段を選んで展開するのか。 その手段の組み合わせによって、さまざまなビジネスが成り立っています。
1番シンプルなビジネスとしては
- 顧客→個人
- 商品→商品そのもの
- 課金の仕方→スポット
と、なります。
例えば、カフェは上記のビジネスモデルに当てはまります。
「好きなこと」で「食おう」とする大半の人は、この1番シンプルかつ原始的なこの方法で取り組み始めますが、誰でも思いつき工夫もないこの方法は、誰でも参入可能なので競争率も上がります。
逆を言えば、1つだけでも基本パターンでないものを取り入れれば有利なビジネス展開ができるというわけです。
ビジネスモデルの例
上記でも軽く紹介させていただいた、乃木坂46のパターンも考えてみましょう。
「顧客」はファンを差すので「個人」となり、「商品」は先ほども説明した「共感」。
それにプラスして、握手券付CDやグッズも販売しているので「周辺商品(サブグッズ)」の収益も大半を占めてます。
「課金の仕方」は基本的には「スポット」が当てはまりますが、月額制のファンクラブなどもあれば「ストック」としての収益も見込めますね。
このように、「誰に何を販売して、どういう方法でお金が支払われるのか」、ひとつひとつ分解して考えてみると、あなたが思い描くビジネスモデルがイメージできるのではないでしょうか。
それでも何をすればいいのか分からない人は
と言っても、起業する時に不安はつきもの。
アイデアやビジネスモデルが決まっていたとしてもそうです。
- この分野で大丈夫だろうか
- 自分の得意なことってそもそも何だろうか
- アイデアやビジネスモデルについてもっと知りたい
そんな思いがある人は、弊社が運営する起業スクール「Cash Engine」の無料相談をご利用いただければと思います。
「何かやりたい!」と一生懸命考えるあなたにぴったりなモノと方法を、一緒に考えさせてください。