起業創業初期やこれから起業を志す方向けに記事を書いています。本日は、成功する起業家がなぜ数字に敏感であるべきかについて書いていきたいと思います。
数字に強くなれ、という言葉を仕事にお勤めのかたはよく聞くと思います。とは言え、どの数字に強くなれば良いのか、計算が早ければ良いのか、意外とそこの箇所に関して言及されていないことが多いですので、今回はその仕事に必要な数字とはなんなのかというところをお話できればと思います。
数字を押さえることによるメリット
まず、数字を押さえることのメリットとしては、大きく分けて下記の通り3つあります。
1. 小さな変化に早く気付ける
2. やるべきことが明確になる
3. スタッフに目的意識を共有させることができる
一つずつ詳しくご説明できればと思いますが、この小さな変化に早く気付けるというところですが、いつも見ている数字が少しでも変わると何かがおかしいと気づけます。例えば、あなたの腕時計とテレビの時計が5分ずれていたとします。一度目ならあなたは何も考えず、直しますかもしれません。
ですが、これが二度三度続いたらいかがでしょうか。『あれ、腕時計の電池が切れているのかな。』とか考えてますよね。これが数字から読み解く気付きです。
脳のメカニズムに基づく数字の見方
数字を見る→異変に気づく→仮説→検証→解決
人間の脳の動きはこのようなメカニズムになっています。なので、数字をも見るとより早く何かがおかしいという小さな変化に気付くことができます。この際に非常に重要なのは『自分ごと』で考えるということです。今回の具体例は、時計がズレると待ち合わせに遅れたりとあなたに被害が被る可能性が高いので『自分ごと』で考え始めます。
では、これを仕事のシーンで考えていきましょう。では、今月の契約率が5%下がったとします。それに対して、『自分ごと』で考えるとすると5%の数字がなぜ下がったのか、今後さらに下がる要因はあるのかを外部要因・内部要因の大枠で考えていけると良いでしょう。
目標設定〜達成基準を数字で管理
数値をさらに目的意識を持つためには、KGIとKPIを定める必要があります
KGIとは、Key Goal Indicator(キー ゴール インジケーター)の略で、「経営目標達成指標」と訳される。企業の経営戦略やビジネス戦略を達成するために何をもって成果(ゴール)とみなすのかとする指標のこと。
成果の指標を定量的に定めたものであるため、売上高や、利益率、成約件数などでKGIが定められることが多い。
KPIとは、Key Performance Indicator(キー パフォーマンス インジケーター)の略で、「重要業績評価指標」と訳される。 KGIが最終目標(ゴール)の指標であるのに対して、KPIはそのゴールまでのプロセスの達成状況を定点観測するための指標のこと。
KPIは、現在行われている施策が、KGIの達成に向けて適切に遂行されているかどうかを定量的に把握するために使用されます。
言い換えると、KGIとして数値がまとまる前段階の、施策を行なっている途中での指標がKPIになります。最終目標を達成するために、KPIを継続的に測定・監視し、業務の振り返りを行うことで、日々の活動の課題の抽出と、具体的な改善が行われます。
あなたの達成したいゴールを定めることで、道筋ができ、自分のやらなくてはいけないことが定まります。
これは、スタッフメンバーに目的意識を共有するために必ず必要な事柄です。
数字に鋭くなることは、自分ごとで考えて、日々の意識づけ、そして実体験での経験によってより洗練され、より数字に強くなります。
ぜひ、日頃から心がけていきましょう。