今や大企業に就職したから安心できる時代ではなくなり、終身雇用精度も崩壊し始めています。
また、AIがこれまで人間がやっていた仕事を奪い始めており、「会社で働くだけでは将来が不安」という方は多いのではないでしょうか。
上記のような時代背景や、政府の副業推奨・起業の後押しもあり、起業を検討するサラリーマンの方が増えております。
とはいえ、いきなり会社をやめて起業するのはリスクが高いですよね。
今回は会社を辞めずに起業できる起業方法「キャッシュエンジン型起業」と、「会社を辞めずに起業する時の注意点」を解説していきます。
目次
キャッシュエンジン型起業とは
キャッシュエンジン型起業とは、少ない資金ですぐに売上が発生する仕組みを利用した起業のことです。
「スモールスタート」とも呼ばれる起業方法で、その名のとおり小さく始めて、少しずつ大きく事業を成長させていきます。
具体的なイメージを持ってもらうために、キャッシュエンジン型起業の例をご説明いたします。
例えば、会社で1番の営業成績を誇るサラリーマンだったとします。
その営業ノウハウを人に教える事業を立ち上げることを決意。
営業ノウハウを教える方法として、まずはYouTubeに営業ノウハウを教える動画を撮影してアップしていきます。
YouTube用の動画を少し短く編集し、インスタグラムやTiktokにも平行して投稿。
また、YoutubeのコメントやSNS上のメッセージを参考に、自分のノウハウや教え方も改善していきました。
3ヶ月ぐらいすると、登録者数もフォロワーも伸びてきました。
そこで営業ノウハウを1時間3,000円で教えるセミナーを、Zoomを使ってオンラインで開くことにしました。
有料セミナーをYouTubeとSNSで告知すると、初回にも関わらず30名の方に参加してもらえました。
これで60,000円の収益が得られました。
また、YouTubeの動画で広告もつき始めたため、広告収入も発生。
起業に使った資金はZoomの有料アカウント代ぐらい。
動画の撮影はスマホで、編集はパソコンの無料ソフトを使って行ったので、ほとんどお金はかかりませんでした。
このようにサービス内容や工夫によって、お金をかけずに起業できます。
ただ、キャッシュエンジン型起業は小さく始めるため、短期間で大きな収入を得にくいというデメリットがあります。
サラリーマンにこそ「キャッシュエンジン型起業」をオススメする2つの理由
この「キャッシュエンジン型起業」は、サラリーマンにこそオススメの起業方法です。
その理由はこの2つ。
- 少ない資金で始められる
- 起業に使う時間をコントロールしやすい
少ない資金で始められる
みなさんが「起業」と聞いてイメージするのは、「スタートアップ」と呼ばれる起業方法。
このスタートアップでは、最初に投資家からたくさんの資金を集め、サービス・商品を開発し、リリースするという流れになります。
ただ、この起業方法は最初に資金を集めるため、失敗した時のリスクがとても高いです。
スタートアップに比べるとキャッシュエンジン型起業は、自己資金で出来る範囲から事業を始めるため、借金をいきなり背負うことがありません。
そのため、低いリスクで起業できます。
起業に使う時間をコントロールしやすい
キャッシュエンジン型起業は小さく始めて、少しずつ大きくしていけるため、起業に使う時間をコントロールしやすいです。
例えば、英会話レッスンを始める場合でも、
- スタートアップの始め方=資金をたくさん集めて店舗を借りて、人を雇ってサービスリリース
- キャッシュエンジンの始め方=講師は自分一人、カフェでマンツーマンレッスンする形でサービスリリース
とこのように、起業方法によってサービスリリース時の規模が全く異なります。
いきなり大きい規模から始めてしまうと、業者とのやり取りが発生したり、雇った人との調整・連絡など、やるべきことが一気に増えて、起業使う時間をコントロールできなくなります。
スタートアップで始める場合、自分の全ての時間を起業につぎ込むぐらいの覚悟が必要です。
しかし、キャッシュエンジンであれば、例に上げたように小さい規模から始められるため、会社の仕事が忙しい時はサービスをストップすることもできます。
サラリーマンである以上、会社の仕事を優先する必要があるため、起業に使う時間を自分自身でコントロールできることは、キャッシュエンジン型起業の大きなメリットです。
「キャッシュエンジン型起業」の先に選べる2つの選択肢
サラリーマンのままキャッシュエンジン型起業して、うまくいった先にある選択肢はこの2つです。
- 起業した事業を拡大させて独立する
- サラリーマンと起業した事業を両立させる
キャッシュエンジン型起業で立ち上げた事業を成長させていくと、この2つの選択肢のどちらかを選ぶタイミングがきます。
どちらの選択肢を選ぶかは、あなたがどのようなライフスタイルを望むかで変わります。
もし、
- 時間と場所になるべく縛られずに働きたい
- 自分の夢や目標を叶えるために、起業した事業をもっと大きくしたい
のであれば、独立を選んだ方が良いです。
ただ、なるべく安定した生活を送りたいのであれば、サラリーマンと起業した事業を両立する選択肢を選ぶことをオススメします。
このようにサラリーマンと自分の事業と複数の本業を持つ人を、複業家と呼びます。
複業家には収入源が複数あるため、
- サラリーマンとしての収入が下がっても、起業した事業の収入でカバーできる
- 起業した事業の収入が下がっても、サラリーマンの収入でカバーできる
と普通のサラリーマンよりも収入が安定します。
サラリーマンのまま起業する時の注意点
サラリーマンのまま起業する上で、注意していただきたいのはこの4つです。
- 家族に理解してもらう
- 会社から起業を容認してもらう
- 確定申告が必要になる
- 自分の時間が少なくなる
後々のトラブルを減らすためにも、起業を後悔しないためにも、この4つには注意しておきましょう。
家族に理解してもらう
起業にはリスクが高いイメージがあるため、起業という言葉が出ただけで家族からは反対されるかもしれません。
そのため、サラリーマンのまま「キャッシュエンジン型起業」なら、リスクが低いことをしっかり説明して理解してもらいましょう。
また、サラリーマンのまま起業すると、自分の時間や家族と過ごす時間がこれまでよりも短くなるため、そのことも前持って相談することをオススメします。
会社から起業を容認してもらう
副業・兼業がOKの会社も増えてきましたが、副業・兼業がNGの会社もまだまだあります。
そのため、起業する前に必ずこの2つを実施しておきましょう。
- 就業規則で副業がOKになっているか確認
- 上司に起業することを相談する
この2つを事前に行っておくことで、後々トラブルになる可能性を減らせます。
確定申告が必要になる
会社以外から収入が発生すると、自分自身で確定申告する必要があります。
そのため、確定申告を見越して、起業した事業で発生する収入と支出はしっかり管理・メモしておきましょう。
確定申告は大変ですが、クラウド会計ソフトの「freee」や「MoneyForward」を活用すれば、収入と支出を入力するだけで確定申告に必要な書類が作れます。
確定申告しないと、ペナルティが課せられて、本来支払うはずの税金額よりも多い金額を支払うことになったり、最悪の場合「1年以下の懲役または50万円以下の罰金」を受けることがあります。
自分の時間が少なくなる
キャッシュエンジン型起業なら、ある程度自分で起業に使う時間はコントロールできますが、それでも自分の時間は少なくなります。
サラリーマンの仕事に加えて、自分で事業を立ち上げて運営すると、思っているよりもやるべきことが増えます。
また、その「やるべきこと」を整理する時間と労力も必要になるため、今想像しているよりも自分の時間が減ることを覚悟しておきましょう。
キャッシュエンジン型起業で複業を始めよう!
注意すべき点はいくつかあるものの、キャッシュエンジン型起業ならリスクを抑えて、サラリーマンのまま起業できます。
また起業した事業が大きくなれば、独立して自由を得ることも、サラリーマンと自分の事業を両立して、収入を安定させることもできます。
そのため、サラリーマンのまま起業することは、人生の選択肢を広げると言っても過言ではないでしょう。
リスクをなるべく抑えて起業したいサラリーマンの方は、ぜひキャッシュエンジン型起業に挑戦してみましょう。
サラリーマンと自分の事業を両立している複業家の方に、複業の始め方を解説していただいた記事もありますので、興味がある方はこちらの記事も合わせてご覧ください。
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